てあて訪看だより35号を発行しました。
■訪問看護の2024年度 介護報酬・医療報酬改定施行は6月から
2024年度の介護保険・診療報酬改定は訪問介護などでは4月から施行されていますが、
訪問看護では6月からの改定となります。当ステーションでは5月中にご利用者に改定内容の説明と同意を得ていきます。
双方ともいくつかの改定点がありますが、今回当ステーションから関係者の皆様にご案内したい改定内容の一部を以下に記載しました。
診療報酬改定では、6月から訪問看護レセプトのオンライン請求が開始されることを踏まえ、
訪問看護指示書(精神科含む)の記載事項及び様式が見直されます。指示書を発行して頂く医療機関には、
従来通り緊急時の連絡先(電話番号)を記載して頂くとともに、主たる傷病名コードを記載して頂くことになります。
今回の改定では、介護報酬も診療報酬も緊急時訪問看護(24時間対応体制)加算の体制整備・業務負担軽減の取り組みをする事業所に対し、
評価を厚くする2段階の区分評価となりました。既に整えている体制もありますが、オンコール対応が可能な人員の不足から検討すべき課題もあります。
しかし、特に土日及び平日営業時間外の利用者からの相談・対応に関しては、看護師が直接応答し、迅速な状況判断と対応を心がけてきました。
6月からの緊急時訪問看護(24時間対応体制)加算は上位(Ⅰ)の方の算定を予定しています。
介護報酬改定では、看護師による訪問の単位数が1~3単位アップします。
一方、療法士の訪問に関しては訪問回数が看護職員の訪問回数を超えている場合
又は緊急時訪問看護加算など特定の加算を算定していない場合は1回につき8単位減算となります。
また、以前から介護予防の療法士訪問は、12月を超えた場合5単位/回の減算がありましたが、今回の改定で15単位/回の減算になります。
介護保険利用による訪問看護でも、より医療依存度の高い利用者へのケアにシフトしたい現れであると思っています。
介護報酬改定では、初回加算の区分も新設され、退院日に訪問看護を行った場合、
従来の300単位からアップした350単位の加算がつくことになりました。
スムーズな在宅療養に移行できる為の支援を当ステーションでも積極的に担っていきます。
引き続き、当ステーションをどうぞ宜しくお願い致します。